先日、以前に胡蝶蘭をお届けした企業様から電話がかかってきました。
「いただいた胡蝶蘭が全て咲き終わって葉っぱだけになりましたので、回収していただけませんか?」という内容でした。
当店では大量の回収はできませんが、お電話いただければ少しなら持って帰ることができる場合もあります。2鉢か3鉢程度でしたので、お引き取りをさせていただきました。
胡蝶蘭は贈り物として贈られてから1~2か月かけて咲くのですが、その後、花が咲き終わってしまってからも株自体が枯れてしまうわけではありません。
適切な環境で管理していただければ半年から1年くらい休んだ後、また花芽が出ます。
暖かく穏やかな環境に置いているお客様からは「放っておいても毎年必ず咲く」とお聞きしたこともあります。
ただ、胡蝶蘭は主に法人様同志で贈り物として利用されることが多く、花が終わった後もオフィスでどなたかが管理して楽しまれるケースは非常に稀だと思います。
今回、回収した胡蝶蘭の株を当店で育ててみました。
6月頃に回収したものを戸外の日陰に放置し、天然の雨水+時々水やりをする程度で、あまり手をかけずに管理しました。
2018年の夏はとても厳しく、乾きや暑さで見た目はずいぶん葉が痛んでしまったように見えました。
夏が過ぎ、おだやかな気候の11月に入ったころ、株元から「根」とは明らかに違うものが出てきました。
胡蝶蘭は同じような部位から白っぽい「根」を空中に出しますが、今回は赤くていくつかの節を持ったものがでています。
これは「花芽」です。
<つづく>