いま、世の中には青色の胡蝶蘭が出回っています。
新種か?と思うかもしれませんが、これは単なる着色モノです。
通常の白の胡蝶蘭に青色の液体を注入するのだそうです。その液体が導管を通って花にまでめぐると白い胡蝶蘭の花が青に染まるという理屈だそうです。生産者(胡蝶蘭農家)でその処理をして出荷しますので、追加の色素が供給されないため、ツボミが咲くときには薄い青にしかならないそうです。
この胡蝶蘭については、好き嫌いが分かれるところだと思います。
花を本来のものとは違う色に染めて鑑賞することをどう思うかということだと思います。贈り物に珍しいものを贈りたいという方や、たくさん胡蝶蘭が届く中で自分が際立って目立ちたいという方にはいい商品かもしれませんね。
ただ、大変失礼ながら私はちょっと「好き」とは言えないです。中国のある地方で「はげ山を緑化するために緑のペンキで山肌を塗った」というエピソードを思い出してしまいます。胡蝶蘭はそれ自体が奇跡的に美しい花であり、色を塗ることでその価値が上がるとは私にはどうしても思えないのです。
当店では、青の胡蝶蘭は流通がとても不安定ですので、メニューに採用していません。
どうしても必要な場合は探しますので、ご相談ください。
ムラサキ色、オレンジ色のものもあるようです。