胡蝶蘭のお届けものは、宅配便や郵便物とは違います。その住所にちゃんと届けばいいというものではありません。お祝いやお供えなどの節目となる大事なタイミングに、贈り主様の気持ちを乗せた贈り物としてお届けの依頼を受けているものです。 御祝の場合には「おめでとうございます」と、しっかりごあいさつするようにしています。するとほぼ100%の確率で、目を見て「ありがとうございます」というお言葉が返って来ます。この瞬間、贈り主様のお気持ちを確実に届けることができたと確信いたします。 お届け先で、ダンボールに梱包された胡蝶蘭が遠方から届いているのを見ることがありますが、直接お届けする方が確実に心が伝わるのに‥と、残念に思います。宅配便のドライバーさんが「おめでとうございます」を伝えてくれるでしょうか?それに、梱包を開いて胡蝶蘭を取り出す作業は本当に大変なのです。その空き箱の処理も大変です。処理に困っておられるのを見かねて、当店が空き箱を引き取って来て捨てることもあります。 贈り物には心がこもっています。贈り方・届け方によって一番大事な「心」の部分が届くかどうかが決まります。大事な贈り物を決して残念な贈り物にしないようにしたいです。