胡蝶蘭はとても高価なお花ですので、配達には細心の注意を払っております。
傷がつかないように、どこかに引っ掛けないように、輸送中に倒れないように、ラッピングを水などで濡らさないようになど、いろんなリスクから守りなから運びます。
そんな中でも一番避けることが難しいのが「風」です。
春の「春一番」あたりの強風や、台風の前後の強い風もありますし、冬場はシーズン通して結構高い頻度で強めの風が吹きます。高いビル下は特に風が強くなる傾向があります。
強風に吹かれますと花の輪郭部分に傷がついたり、花に折れ目のような傷がついたり、最悪の場合は花がもげてしまったりする可能性がありますので、とても気を使います。そうなってしまっては商品価値はありませんので、再度手配のし直しとなりお客様にご迷惑をおかけしてしまうことにもなるわけです。
風は常に一定の強さで吹くわけではありませんので、できるだけ近くまで配送車で乗り付け、弱まった瞬間に車から取り出して急いでお届け先に駆け込みます。ここは大自然が相手の勝負ですので、弱い者はうまく逃げてかわすしかありません。
晴れて穏やかな日は配送は比較的楽ですが、雨の日も風の日もあります。そんな日は特に緊張感を持って配達をしています。