企業様の移転や新事務所開設などで、高層ビルの上の方まで胡蝶蘭を配送することも多いです。名駅や丸の内などの高層ビルはセキュリティーがかなり厳しいところもあり、地下駐車場へ車を入れる際にも無線でやり取りをしてもらってやっと許可をいただけるということもあります。
地下へ入ると、納品鵜受付があって入館のための手続きをします。業者名、個人名、携帯番号、行き先、入館時間を記入した上で通行許可証なりバッジなり腕章なり(ビルによって違います)をいただいて、胡蝶蘭を持ってエレベータに行きます。納品業者用のエレベータはたいてい1つですので、待たなければ1回目では乗れないということもしばしばあります。駐車場の階を出発したばかりだったりすると、とてもショックです。戻ってくるまでずいぶん時間がかかるからです。
乗ってからもいろんな階に用事がある業者が乗り合わせていますので、各駅停車とは言いませんが準急列車くらいノンビリで、なかなか目的の階に着きません。目的階に到着後、納品自体はあっという間に終わりますが、ここからまたエレベータを待つことになります。
やっとのことで駐車場階まで降りてくると、今度は駐車場代の清算があります。無料のところもありますが、名駅近辺では納品業者も多くのビルで有料です。10分か15分だと無料ということもありますが、高層階へ行って帰ってくるのに10分というのは運次第です。
当店はそんなに毎日高層ビルの高層階にのぼっているわけではありませんのでその異次元さを楽しんだりして帰って来ますが、テナントへ納入している食料品卸業者さんや宅配便業者さん、ビルの清掃業務をされている方々などは、毎日これの繰り返しですから大変だろうなと本当に思います。