母の日と言えば、誰もが連想する「カーネーション」ですが、それ以外に毎年、胡蝶蘭をお母さんに贈りたいというご注文ももちろんあります。
この時期の切り花は急激に需要が増えるせいで、花屋にとってもビックリするような値段(仕入れ)になります。
カーネーションはすべての色が高騰しますし、定番のバラやガーベラなども1.5倍~2倍くらいに仕入れ値が上がります。特に赤色のものは値上がり率が高いです。
仕入れ値が上がれば当然、店頭で販売する小売価格も跳ね上がります。花屋としても仕入れ値の高い花を使いつつできるだけ見栄えのする商品を製作するのですが、やはり通常の時期のようにはいきません。ですので、お客様は母の日を迎えるたびに「花は高い」と感じられて「次からは別のものを」と考える人も多いのだと思います。
しかしながら切り花と違って胡蝶蘭は母の日の贈り物としてはそんなにポピュラーではありませんので、母の日になっても価格が安定しています。
それと同時にこの時期は胡蝶蘭の花がつきやすい時期ですので、通常の時期に比べてお花の輪数が多くなる傾向があります。
当店、名古屋胡蝶蘭でも、メニューに載せている輪数(お花の数)よりも多いものをお届けできたために写真報告の際に驚かれるケースが多いのがこの時期です。ですので、切り花の価格が上がる母の日であっても、胡蝶蘭はむしろ通常の時期よりもお買い得なのです。
1週間足らずで終わってしまう花束やフラワーアレンジメントを平均5000円くらいで購入して贈るよりも、支払う金額は多いけれど10000円~15000円の胡蝶蘭を1か月(4週間)以上鑑賞できる方が良いと考えるお客様がいらっしゃるのは当然のことだと思います。
事実、当店に送られてくる「ご感想のメール」から読み取れば、母の日に胡蝶蘭を贈られたお客様と贈られたお母様ともに、満足度が非常に高いことが伝わってきます。
仕入れ値の件、季節の件、またその両方の作用によるコストパフォーマンスにおいて、母の日に胡蝶蘭を贈ることはとても賢い贈り物だと思います。
高貴で大人の雰囲気をもつ「胡蝶蘭」は、「母」のイメージとも相性がいいです。また、胡蝶蘭の花言葉は「幸福が飛んでくる」ですので、大切な人への贈り物にまさに相応しいお花と言えます。