企業の社長様などのご就任お祝いに胡蝶蘭を贈りたいというご注文は非常に多いです。
春先や初夏は年度が替わる企業が多く人事異動が多いようです。そのためご就任お祝いの胡蝶蘭のご注文も多くなります。
ご就任お祝いの場合は、企業宛というよりもご就任された個人への贈り物という側面が大きいですので、名札に通常は省略してもよい「〇〇様へ」という文言を入れた方がよいと思います。
企業の開業や周年などのお祝いではその部分は省略しても全く混乱は生じませんので、むしろ読みやすい札とするために省略することをお勧めいたします。しかしながらご就任のケースでは、同一社内で同日に「ご就任」の日を迎えられる方が何人もいらっしゃる場合が多いです。対象の方の個室までお届けできれば混乱はありませんが、実際には会社のエントランスや受付、オフィス内の一室などにまとめて飾られるケースも多いです。そうなりますと、札を見ても「贈り主はわかるけれど誰あてに届いた胡蝶蘭なのかわからない」という状況になってしまいます。
胡蝶蘭に付ける札はシンプルなほど読みやすくて良いのですが、こういった場合(贈られるべき人が複数いらっしゃる場合)には一行増やして表記した方がいいと思います。
劇場の楽屋やロビーにお届けするお花の場合も同じです。「〇〇さまへ」という言葉がないと、せっかくお花を贈っても「花が届いた」という情報すらお相手の耳に届かない可能性があります。